2010年10月6日水曜日

【自殺を防ぐ】職員「門番」養成

【自殺を防ぐ】職員「門番」養成へ一歩 小山市が予防対策講演会(10月6日 05:00)
【小山】市は5日、市民と接する機会の多い庁内各課や民間施設の代表者を集め、「自殺予防対策講演会」を市保健福祉センターで開いた。窓口を訪れる市民に精神的に不安定な兆候があればそれに気付き、専門相談機関へとつなげる「ゲートキーパー(門番)」の養成の第一歩だ。市福祉課は「いずれは窓口業務を行う職員などにも拡大したい」としている。

ゲートキーパーは、地域や医療・福祉などの現場で自殺のサインに気付き、必要に応じて専門機関による相談・支援へとつなげる役割を担う。県は本年度、自殺対策の一環として、かかりつけ医を対象とした養成研修を予定している。

講演会には、市保健福祉部や市民生活部などの関係課長や市地域包括支援センター職員、民間障害者施設の代表者ら約50人が参加。NPO法人「東京自殺防止29件センター」創設者の西原由記子さんが「自殺の危険信号」として、「肉体的苦痛を伴う病気や長期にわたる不眠」「気分の上下がみられる」など13の項目があることを説明した。

続けて「(自殺したい人が)自分から進んでその気持ちを表現するのは難しい」とし、「死にたい気持ちをありのままに受け入れ、悩みをよく聴くことが大切」と述べると、参加者は熱心にメモを取っていた。

講演会の開催は3回目だが、これまでは民生委員などが対象で、ゲートキーパー養成目的は初めて。市で本年度から取り組む「自死遺族の会」の開催とともに県の自殺対策補助金を活用している。
下野新聞(10月6日 05:00)

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