2011年8月14日日曜日

「自殺サイン見逃さないで」

宮崎県内で自殺防止の電話相談を行っているNPO法人が13日イベントを開いていた。
その記事が出ていたので紹介する。

悲しみ乗り越えたい 自死遺族が胸の内語る
2011年08月13日 宮崎日日新聞記事
自殺予防週間(9月10~16日)を前に、宮崎市の県総合保健センターで13日、自死遺族支援イベントが開かれた。
 次男を亡くした宮崎市本郷南方の市村博史さん(68)が「こんなつらい思いをする人が一人でも減ってほしい」と、集まった約30人の前で思いを打ち明けた。

自死遺族を支援するとともに自殺防止活動の輪を広げようと、NPO法人国際ビフレンダーズ宮崎自殺防止センターが実施。

プロスノーボーダーだった市村さんの次男伸吾さん=当時(29)は昨年4月、そううつ病に苦しみ自室で命を絶った。市村さんは「宮崎に連れ帰って精神科に電話をしたが、予約が取れたのは2カ月も先だった」と精神医療体制の不備を指摘。「自殺によってそれまでの子育てすべてを否定された気がして、親として非常につらかった。悲しみを乗り越えたいと初めて人前で話した」と語った。

(詳細は14日付朝刊、または携帯サイトで)




 
【写真】次男を失った悲しみを語る市村夫妻

「自殺サイン見逃さないで」 宮崎で集い 

2011年08月14日 朝日新聞 宮崎版
写真
次男伸吾さんの遺書を読む市村美恵子さん=宮崎市
  自殺を防いだり、家族を自殺でなくした遺族を支援したりする集いが13日、宮崎市内であった。遺族の体験談や自殺者をめぐる状況に参加者が耳を傾けた。
 宮崎市の市村博史さん、美恵子さん夫妻は、昨年4月に次男伸吾さん(享年29)を亡くした体験を語った。北海道でプロのスノーボーダーとして活躍していたが、その後うつ病を患い「死にたい」との相談を受け、宮崎に連れ帰った。当初は不安を口にすることもあったが、通院を続け大丈夫と思っていた矢先に首をつって亡くなったという。
 美恵子さんは「うつ状態がひどく、先立つ不孝を許してください」という家族に宛てた遺書を読み、「(自殺の)サインを見逃さないでほしい」と訴えた。
 主催したNPO法人国際ビフレンダーズ・宮崎自殺防止センターは、専用電話(0985・77・9090)で、自殺予防の相談を毎週日・水・金曜日の夜間(午後8~11時)に受け付けている。昨年度は1886件の相談があった。精神疾患やうつ病、孤独についての悩みが目立つという。
 同センターは、電話相談のボランティアを募集している。20歳以上。9月3日に宮崎市民プラザで説明会を開く。申し込みは日・水・金曜日の午後8~11時、センター(0985・77・9111)へ。
(北村有樹子) 
  厚生労働省のまとめによると、県内の2010年の自殺者は307人。07年の394人をピークに毎年約30人ずつ減っている。男性が女性の2~3倍という。
 人口10万人あたりの宮崎県の自殺死亡率は27・1人で、秋田、岩手、青森、新潟、山梨に次ぎ全国で6番目。県精神保健福祉センターは「医師不足や飲酒を好む食生活に関連した健康問題や、厳しい雇用環境といった経済情勢が影響している可能性がある」としている。 

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