あの一晩中がたがたと窓や障子を揺さぶる空振や下から突き上げるような
地響きを思い出すといま平穏に暮らせていることをうれしく思う。
高原町が降灰の被害を受けたのは風向きの関係から噴火から数日後であった。
それまでは、モクモク上がる噴煙や車ぐらいの大きさの噴石の飛ぶのを遠くから
眺め、心配はすれどどこか安心している気持ちもあった。
しかし、1月30日深夜に避難勧告がでて、山の赤々と燃えているのをみて
今後どうなるのかと思ったものだ。
今、1年が過ぎ、再噴火の心配は尽きないが、火山との付き合い方を考え
早めの避難・近所の協力・災害後の復旧への心構えなど地域の住民は
それぞれに思いを巡らしている。
噴火1年目を迎えた新燃岳高原役場付近より撮影 水蒸気の噴煙が立ち上るのがよくわかる。 |
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