2012年1月31日火曜日

自殺対策で橋に


宮崎県内の山間にかかる橋で自殺者が多い場所にフェンスを取り付ける工事が始まったとニュースで伝えています。この地域では、住民や消防団などによる自殺防止対策のパトロール・声かけなどの活動も行われていました。


自殺防止 橋に柵設置

深い谷の多い県北部の西臼杵地区で、橋からの飛び降り自殺を防ごうと県と地元の自治体が、橋の手すりにフェンスを設置する工事を始めました。
西臼杵地区には、川の水面からの高さが143メートルある日之影町の天翔大橋など、五ヶ瀬川の渓谷にかかる高い橋が数多く架けられていて、高千穂警察署によりますと、統計を取り始めた平成17年から去年までに地区内で36人が橋から飛び降り自殺しています。このため県や地元の自治体は主な5つの橋に飛び降り自殺を防止するためのフェンスを設置することにして、このうち天翔大橋でも工事が始まりました。
天翔大橋で行われている工事は橋全体のおよそ4分の3にあたる340メートルにわたって、人が乗り越えられないよう高さ1メートル70センチの金網を張るものでおよそ4300万円かかります。西臼杵地区では、2年前から橋の近くに住む人や消防団、それに地元のタクシー業界などが飛び降り自殺を防ごうと、自殺するおそれがある人を見つけたら、すぐに警察などに連絡する体制を作っています。
自殺防止に取り組んでいる日之影町保健センターの小林政隆所長は「これで自殺する人は格段に少なくなるでしょう」と話しています。

01月30日 12時54分  NHK宮崎放送局







【県内】自殺防止対策でフェンス設置




橋の上からの飛び降り自殺を防ごうという取り組みです。

西臼杵郡内の5つの橋で、自殺対策としてフェンスの設置が始まりました。
西臼杵郡内には、水面からの高さが100mを超える大きな橋が多く、過去7年間で36人が自ら命を絶っています。
その対策として、橋の欄干の外側に高さ1.7mのフェンスが設置されることになりました。
今回、設置されるのは、日之影町の青雲橋など郡内5つの橋です。
フェンスは、乗り越えにくい構造になっていて、自殺防止への効果が期待されます。

2012年01月30日  UMKテレビ宮崎

2012年1月27日金曜日

灰干し勉強会

新燃岳の噴火1年をすぎ、高原町や新燃岳に注目が集まる中、何か記念に残ることを
しようと、灰干しの勉強会を開いた。宮崎大学より武田博准教授をむかえ灰干しの将来性
とその目指すところを指導いただいた。町内で灰干しに取り組む業者の方や、今後
灰干しをどう生かしていくかを一緒に考えてくれる方が集まりそれぞれの考えを出し合った。

武田教授は、灰干しをさらに飛躍させた新しい食べ物としての加工技術の将来像を
示してくださり、その試作品も試食した。

町内の業者さんはそれぞれ自慢の灰干しをもちより食べ比べを行った。





















1月27日 朝のNHKローカルニュースにてこの模様は放送されました。

2012年1月26日木曜日

新燃岳噴火より1年

新燃岳の噴火より1年がたった。
あの一晩中がたがたと窓や障子を揺さぶる空振や下から突き上げるような
地響きを思い出すといま平穏に暮らせていることをうれしく思う。

高原町が降灰の被害を受けたのは風向きの関係から噴火から数日後であった。
それまでは、モクモク上がる噴煙や車ぐらいの大きさの噴石の飛ぶのを遠くから
眺め、心配はすれどどこか安心している気持ちもあった。
しかし、1月30日深夜に避難勧告がでて、山の赤々と燃えているのをみて
今後どうなるのかと思ったものだ。

今、1年が過ぎ、再噴火の心配は尽きないが、火山との付き合い方を考え
早めの避難・近所の協力・災害後の復旧への心構えなど地域の住民は
それぞれに思いを巡らしている。


噴火1年目を迎えた新燃岳高原役場付近より撮影

水蒸気の噴煙が立ち上るのがよくわかる。

2012年1月24日火曜日

野菜サポーター

宮崎日日新聞の今日の社会面に高原町で活動している野菜サポーターの記事が掲載された。

高原の野菜笑顔運ぶ 震災被災地へ7300箱
2012年01月24日
被災地から被災地へ―。霧島連山・新燃岳(1421メートル)のふもとにある高原町で、東日本大震災直後の昨年3月から、噴火による降灰や風評被害に遭った野菜を被災地に届ける「野菜サポーター」活動が続いている。





同町内のボランティアらが調達に奔走。これまでに送り届けた野菜や精肉は段ボール箱で7千箱以上に上り、町内の農家と東北の被災者をともに励ました。26日の本格的噴火から1年を前に、地元ボランティアは「人と人とのつながりで活動できた。高原が日常に戻る手助けができたのではないか」と話している。

活動は神戸市の市民団体「被災地NGO協働センター」(村井雅清代表)が発案。同町でボランティアをしていた同センターは、灰や風評被害にあえぐ同町の農家の窮状を知り、物資が足りない震災被災地も支援できる活動を始めた。同町西麓の鶴園恭子さん(41)たちボランティアが地元で活動を支えた。
 



新燃岳噴火1年を前にそれに関係する記事が多くなっている。






2012年1月23日月曜日

灰干しをかんがえる会

1月26日の新燃岳噴火1年をむかえ灰干しを考えようと灰干しを考える会を開きます。お時間のある方どうぞ。


『熟成たかはる灰干し』を考える会

~本格的な特産品作りに向けて~

 新燃岳噴火から1年を迎えようとしておりますが、新燃岳マグマ噴火から産まれた高原町の特産品“熟成たかはる灰干し”のさらなる向上にむけて下記日程にて勉強会を開催したします。どうぞご出席のほどよろしくお願いいたします。







1 期日  平成24年1月26日(木)

2 時間  18:30~21:00

      ※18:30~19:30 「熟成たかはる灰干し」を考える会

      ※19:30~21:00 「熟成たかはる灰干し」を食べる会

3 場所  光明寺 (〒889-4412高原町大字西麓878番地 0984-42-2764)

4 内容  受付          18:00~

開始          18:30~

挨拶及び経過報告    18:31~

熟成たかはる灰干しの魅力及び今後の展開(約20分)

18:35~ 武田博准教授

生産者の意見・意見交換 19:00~

まとめ         18:25~

熟成たかはる灰干しを食べる会

         19:30~

5 主な参加者 ・熟成たかはる灰干し取扱い業者(5業者)、六部一智久(新もえたんデザイナー)、武田博(宮崎大学准教授)、高原町役場、牧野剛己(一般社団法人 高度連携戦略機構)、一般来場者及び関係者

6 その他  参加料500円。飲み物など持ち込みOKです。

連絡は      たかはるハートム  0984-42-3811 谷山・大迫

2012年1月18日水曜日

つながり

新燃岳噴火のときできたつながりをいろいろと感じる。その一つにRSYの活動がある。RSY・特定非営利活動法人レスキューストックヤードは災害救援・復興支援を主な活動にしている名古屋の団体だ。噴火が起こってすぐにのり込んできていろいろと高原町のために活動してくれた。災害ボランティアのネットワークでいろいろな団体と一緒になり活動してるが、交代で人を送り込んで長期にわたって手助けをしてくれた。 スタッフの加藤さんが噴火一年を前に再び高原町を訪れてくれた。



RSYのブログ  新燃岳関係の記事 









2011年新燃岳噴火災害の最近のブログ記事

新燃岳噴火・あれからまもなく1年


Yuko KATO (2012年1月11日 11:13) | コメント(0)


みなさま



RSY加藤です。

1月7日~9日まで、昨年、震災がつなぐ全国ネットワークの加盟団体のメンバーがお世話になった宮崎県高原町のみなさんにお会いしてきました。


新燃岳が爆発的噴火をした2011年1月26日から間もなく1年が経とうとしています。現在は小康状態が続いていますが、火山の専門家からも「間もなくまた噴火するであろう」と言われいて、実際にマグマが溜まり、その量は昨年の噴火前のような状態になっているそうです。毎日のように桜島が噴火をしていて、その爆発音が聞こえ、空振も感じるそうです。こんな状況だから、「霧島連山のどこが噴火してもおかしくないらしい」ということを多くの方が口にしていました。


「わたしたちは山とともに生きていく」

1月7日、晴れ渡る空の下、美しい霧島連山を眺めることができました。今年は地熱の影響もあって山の雪が少ないんだと教えてもらいました。お話に聞いていたとおり、噴煙を上げている山の姿を近くに感じました。ここに住むみなさんの日常には山があり、久々にお会いしたみなさんとのお話の中には必ず山の話がでてきます。1年前の新燃岳噴火当時のお話はもちろん、昔の思い出話の中にも山の話は欠かせません。「私たちは山とともに生きていくんだ」という力強い言葉がでてくるのは、ずっと山と暮らし、噴火も経験し、これからもここで生きていくことを心に決めているからこそなんだということをお話の端々から感じました。


「そろそろまた噴火する!」

皆さん口をそろえてそうおっしゃっていました。今度は2回目、「自分の身は自分で守らないといけないと実感した。みんなで声かけあって避難しないと。」と言う方は、「たとえ東京やなんかの会議で『あの避難指示の判断は早すぎたのでは?』と指摘されたとしても、あの稲妻が走る噴火と夜通し家がガタガタ揺れた体験をした住民は早すぎたなんて思ってないんだよ。」と言っていました。町内では10世帯以下の単位で組がわかれているそうですが、その組ごとで声を掛け合って避難するということを、改めて住民に呼びかけているそうです。


ただし、中には「避難しない」と言っている人もいて、理由をよく聞いてみると「避難場所が不安だから」ということをおっしゃいました。別の避難場所だったら?の問いには、しばらく沈黙していました。それだけが理由ではなさそうですが、きちんとした検証や説明がもっと必要だということを感じました。


高原町では、火山を専門としている大学の先生が学校を回って火山のおそろしさや対策の重要性など、防災についてのお話を子どもたちにしたり、大人向けの講演会も町が主導で行っているようです。それが火山についての知識を学んだり、防災について考える機会になったりしている方もいらっしゃるようです。


しかし、なかなか話し合いがスムーズに進んでいないこともあって、前回の噴火の時に課題になったボランティアの受け入れ体制や行政と民間の協働について、まだまだこれから進めていかなければならない段階にあるようでした。


「噴火がなければこんな風にのんびり過ごしてるんだよ」

みなさん日常を取り戻し、それぞれのペースで過ごしているんだと感じました。噴火災害は、こうして元気になっていこうという段階でも終息したわけではないという緊張感が常に存在するという厳しさがあるなあ、と私は感じますが、毎日山を眺めて、その日その日の山の表情を見て、違いを見ながら暮らしている皆さんの強さや覚悟、時に楽観的になるということは、そこに暮らす者だからこそできることなんじゃないかと思いました。



「灰干しをなんとか形にしたいんだよね」

桜島で1年間に降る量の灰があの3日間に降った、という程の降灰に苦しんだ高原町。現在、灰干しプロジェクトがゆっくりでも進んでいて、灰干しによって人がつながり始めているようです。最初は興味を持った人たちがやっていたことが、町内の精肉店や販売店が協力を始めています。イベント出店での「美味しい!」という反応は、出店に協力した人たちにとってのパワーになり「またやろうかな」という想いにつながるそうです。生産量が追い付かない・きれいな灰の確保が難しいなど、課題もあるようですが、地元のペースで前進していました。


短い期間で多くの方のお話をすべて聞くことは難しいですが、たとえ少しずつでも、新燃岳の噴火がご縁で出会ったみなさんと高原町の"いま"を紹介していきたいと思います。


※空振とは?

http://outreach.eri.u-tokyo.ac.jp/eqvolc/201101_shinmoe/#oscillation

※灰干しとは?

火山灰を敷き詰めた上に新聞紙・セロハンを敷き、その上に野菜や肉・魚をのせます。さらにセロハン・新聞紙をのせたものを冷蔵庫で一昼夜ねかせます。そうすることで食材がなぜか柔らかく、クセがなくなります。さらに炭火で焼くと美味しさがアップします。

三宅島でも他地域とのネットワークを利用した灰干しプロジェクトによる地域再生の取り組みを行っています。

2012年1月11日水曜日

新燃岳被災者支えたい 宮日記事より

本日の宮崎日日新聞きりしま欄に先日のコンサートの記事が載っていた。
樹原さんの手話を取り入れた歌の写真入り記事だ。


2012,1,11 宮崎日日新聞 きりしま欄


ピアニスト樹原さん演奏会 高原

熊本市出身のピアニスト・作曲家樹原涼子さんのコンサート(NPO法人たかはるハートム主催)は8日、高原町総合保健福祉センター「ほほえみ館」であった。町民ら約70人が参加。樹原さんが自ら作曲した歌を歌うなどして交流を深めた。樹原さんは、ピアノやゲーム音楽、CM音楽を作曲、編曲するなど幅広い活動をしている。昨年1月、新燃岳噴火を知り、短文投稿サイト・ツイッターなどを使って支援を呼びかけた。今回のコンサートは樹原さん側の要望で実現した。 樹原さんは、「大きくなったら」「お化け屋敷」などの自作の歌を披露。世界のあいさつを取り入れた曲では、来場者と一緒に歌に合わせて手話を織り交ぜた。 また、東日本大震災でピアノを失った子供たちに電子ピアノを送っていることやツイッターで楽器の支援を呼びかけていることも紹介。コンサート後、「町民と友達になることができた。できることからの支援を続けていきたい」と話している。

以上 宮崎日日新聞記事より転載


2012年1月10日火曜日

樹原涼子コンサート

1月8日のコンサートの様子を紹介します。










樹原涼子 高原町2012コンサートの様子 YouTube 


樹原さん HP

2012年1月7日土曜日

ほほえみ館  樹原涼子コンサート


明日 1月8日の午後2時より音楽家・シンガーソングライターの樹原涼子さんのコンサートが
ほほえみ館 中研修室で行われる。


新燃岳噴火以降、ツイッターを通していろんな方と知り合えた。
ツイッターで情報を広げるには、フォロワーを多く持つ人物とのであいが大切で
たかはるハートムのツイートを広げてくれるきっかけになったのが樹原涼子さんである。
樹原さんのリツイートやフォローがあったことで降灰除去を手助けしてくれる多くのボランティア
の方々にであうことができた。

樹原涼子さんが高原町を元気づけたいとピアノコンサートを開いてくださることになりました。 

1月8日 日曜日 午後2時より 

高原町 ほほえみ館 

料金は無料


樹原涼子 

@LiokoKihara 
作曲家 ピアニスト シンガーソングライター。『ピアノランド』音楽之友社『樹原家の子育て』角川書店『ピアノの常識』講談社。CD「俺屍」コンプリート・サウンドトラック〜いつかきっと〜好評発売中。

音楽の森 国立楽器 樹原涼子 ようこそピアノランドへ

お問い合わせは 
たかはるハートム
0984-42-3811まで。

多くの皆様のお越しをお待ちしております。

野菜サポーター 終了

新燃岳の噴火降灰の被害地から東日本大震災で物資が不足している場所へ野菜を届けている野菜サポーター事業 たかはるハートムが出荷とりまとめしている分について12月をもって終了した。 
まだまだ、東北では必要とされる部分もあるようだが、とりあえずいったん終了しようと考えた。
新燃岳は再び噴火をする可能性が高くなりつつある現在、平常時に終了しておく方がいいと考えたうえでの判断だ。

地元、高原町の農家の皆さんの感想は、ちょっとずつではあるが自分の作った野菜が東日本の方に届くことがうれしかった。 野菜を作ることが励みになったなどの気持ちを語ってくれました。

また、東日本の物資を受け取っていた方からもお礼状を受け取った。


5月からいろんなところへ定期的に高原町産の野菜をとどけ喜んでもらえたことに感謝である。
また、この仕組みを考え、資金を集めてくれた神戸の被災地NGO協働センターの皆さんにもお礼を言いたい。
そして、多くの資金を出していただいたみなさまにも。

なお、たかはるハートムが出荷する分は終了しましたが被災地NGOが直接依頼している野菜サポーターは現在も続いています。



2012年1月1日日曜日

本年もよろしくお願いいたします。

2012年も たかはるハートム をよろしくお願いいたします。


 新燃岳のふもと高原町を住みやすい・生きやすい街づくりを目指して
本年も地域のつながり・人と人のつながりを大切に活動していきます。

たかはるハートムでは月曜から土曜日の10時から3時まで
高原駐在所横でみんなの居場所 「茶飲み場」を開設しています。
誰でもが気軽に集まれる場所づくりを進めています。

また、水曜日・木曜日午前中は押し花教室 絵手紙教室を開催しています。

お気軽にお立ち寄りください。